2年目5月のおでかけポイントNo.14 濾花恒春公園
5/25/20172年目5月のおでかけポイント No.14 濾花恒春公園
環境:森林 池
知人の車の助手席に乗って環状八号線(いわゆる環八)を走っていたときのこと。
ふと車窓に鬱蒼とした森が急に飛び込んできました。
カーナビを見ると、濾花恒春公園とあります。
ナビ上でさほど大きな公園ではなさそうなのですが、鳥たちの春の渡りに合わせて訪問すれば、オオルリなど夏鳥にも会えるかもしれないと、5月に訪問しました。
園内ではクラクションなどがない限り隣に交通量の多い道路があるとは思えないほどの静けさ。
きっと木の葉が騒音を吸収しているのでしょう。
ふと見上げると木の幹に箱が取り付けてあります。巣箱でしょうか。
しかし、ここを使っている様子はありませんでした。
また、この巣箱の 掛け方はぜひ改善をお願いしたいと思いました。
木に固定する針金が木の 幹に食い込んでいます。おそらく数年かけっぱなしになっているのでしょう。
巣箱は毎年、内部を清掃し、幹の成長に合わせて針金を調整しないと木がかわいそうです。
さっそく声の方に足を向けると、いました。
しばらく観察していると大きな虫をくわえて先ほどの巣箱とは違う方向へ飛んでいきました。別の場所に巣を作っているようでした。
鳥は基本的に警戒心が強い生き物なので、あまり一カ所に留まることはないのですが、このムクドリは時々ふとじっとして上空を見上げており、何をしているだろうと不思議な気持ちで観察しました。
雑草の種を必死に食べている姿を見るたびに、都会の中でしたたかに生きる鳥たちが愛おしくなります。
でも、この公園に遊びにくる方はマナーが良いのでしょう。
カラスのお腹を満たしてくれるものはなかったようです。
ゴールデンウィークの頃は渡り鳥が 都内の緑にも飛来しているはずなのですが、どうやら今日はこの公園には いないようです。
声の方を見ると、ワカケホンセイインコがいました。
ワカケホンセイインコはもともと日本にいた鳥ではなく、ペットとして飼われていたものが逃げ出したり、声が大きいことで近所からの苦情が出て逃がしたりしたものが全国の都会で増え始め、樹洞で繁殖をしています。
最近はその数の増加によって、樹洞を子育ての場所としているムクドリや シジュウカラなどに悪い影響を与えているとも言われています。
こういうことを書くと、外来種は悪者扱いされることが多いのですが、やはり一番悪いのは死ぬまでちゃんと飼わなかった人間がいけないということを認識しながら観察するフェアな視点が大事だと思っています。
ワカケホンセイインコの出現で複雑な気持ちをなだめるように、コゲラが 目の前に現れてくれました。時々こちらを見て元気づけてくれました。
今回はちょっと鳥の出現が少なくて、合計7種。でも、こんなときもフィールドではあります。そういうことも楽しむ余裕を持つことこそが、野鳥との付き合いを長くするコツだと私は思っています。
お勧め機種
濾花恒春公園は木々の多い公園ですので、双眼鏡が便利です。
樹上の鳥の観察にはEDレンズ搭載モデルでしっかり明るさを確保することをお勧めしますが、Orrosシリーズのような小型軽量の機種をバックに忍ばせて気軽に訪れるのもよいでしょう。
樹上の鳥の観察にはEDレンズ搭載モデルでしっかり明るさを確保することをお勧めしますが、Orrosシリーズのような小型軽量の機種をバックに忍ばせて気軽に訪れるのもよいでしょう。
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