1年目8月のおでかけポイント No.05 大井ふ頭海浜公園なぎさの森

8/25/2016

1年目8月のおでかけポイント

No.05 大井ふ頭海浜公園なぎさの森

環境:森林 干潟



先月東京港野鳥公園へ行ったときに、キアシシギやソリハシシギの渡りがすでに始まっていることがわかったので、8月はもう一度干潟環境でシギを探すことをしました。都内で“穴場的な干潟環境”はないかと探すと、大井ふ頭の海浜公園に「なぎさの森」と名付けられた場所を発見。規模は小さいようですが干潮時には干潟が現れるようなので、一か八か行ってみることにしました。ネットで干潮の時間を調べるとお昼頃。バードウォッチングは早朝がいいと言われますが、今回はのんびり出発。







当日は曇り空。直射日光の下では熱中症も怖いので、ちょうどいい天候です。現地につくと観察小屋があり覗き窓がありました。こちらの姿を隠せるので観察には好都合です。



さっそく窓から双眼鏡で周囲の観察を始めると、杭の上にはカワウ、干潟にはカルガモの群れがいました。




手前でちょろちょろしている小さな鳥はハクセキレイ。双眼鏡で見ると、尾羽もしっかり長いので大人の鳥だと思っていましたが、望遠鏡で確認すると顔に少しクリーム色。まだ今年生まれた若い鳥だとわかりました。やはりしっかり確認することが大事だと痛感。



干潟の奥にじっと動かないシギを発見。キアシシギのように地味な色合いですが、どうも様子が違います。翼の根元に白くぐっと食い込む模様が見えるので、これはイソシギです。


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キアシシギを求めて干潟の奥を探すと、アオサギとコサギの姿を発見。こんなに大きな目立つ鳥に、観察窓を覗いてすぐに気がつかなかったのは、目がキアシシギばかり探していたことと、じっとして動かなかったことが原因でした。いろいろな鳥に出会うことも大事なので、サギに失礼なことをしてしまいました。




今回の目標にしたキアシシギ。しかし、会えない時間が続きます。ちょっと気分を切り替えて森の中を歩くことにしました。森の中には歩きやすい遊歩道があり、ヒヨドリやメジロ、シジュウカラの声を楽しむことができました。

この公園ができる前、このエリアは広大な湿地だったはずで、その当時はヒヨドリなど森林性の鳥はいなかったことでしょう。この海浜公園は1978年に開園。40年弱をかけてできたこの森によってこの地域に「森林」という新しい生態系ができたことになります。人が手を加えた環境に入り込んでいるこれらの鳥は、したたかだとつくづく感じました。




森の中を歩いてきたら、ちょうど先ほどの観察小屋の反対側に出ました。干潟の縁ではハゼを釣る人がたくさんいましたが、奥の干潟は立ち入り禁止になっており、鳥たちには安心できる場所となっているようです。観察小屋と見える範囲にほとんど変化はないのですが、時間も経っているので双眼鏡で念のためキアシシギがいないか、確認をしました。でもやっぱりいませんでした。人が近くにいるのが嫌なのでしょうか…。




双眼鏡で観察をしていると、首に双眼鏡をかけた1人のご年配の男性が話しかけてきてくれました。
男性「鳥を見に来ているの?」
私「はい、キアシシギを探しているのですが、なかなか見つからなくて」
男性「キアシシギなら朝に見たよ」
私「ええ!?朝は干潟がでていないのに?」
男性「モノレールの下のコンクリートの上を歩いていたよ」

この辺りでは干潟ではなく、そんなにところにいるのかと、ちょっとため息。でも、せっかく教えていただいたので、その場所を目指しました。




現場につくとピューイという、野鳥公園でも聞いたキアシシギの声がしました。声の方向を探すこと数分、最終的に見つけた場所は対岸を行くモノレールの場所から少し南の護岸帯の岩の上でした。


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念願のキアシシギは見られましたが、野鳥公園で見た距離よりもずっと遠く、やや不完全燃焼。もう少し近くで観察をしたいと思い、私が子供のころにシギを見に行ったことのある多摩川河口の左岸(大田区側)へ、急遽モノレールに乗っていくことにしました。

河口に到着し、ふと干潟を見るとまずウミネコが目に入り、そのそばに脚の細長いシギの姿を発見!



意外とあっさりと、ちょっと拍子抜けすらしてしまうような感じでキアシシギを近くで見ることができました。早速スケッチを試みましたが、やはり俊敏に動く鳥は動きを捉えるのがむずかしいです。




図鑑ではゴカイなども食べるという記述がありましたが、観察を続けるとこのキアシシギは何度もカニを捕まえていました。





キアシシギは時々近くに来ることもあり、動画も撮影に挑戦しました。カニをくわえたまま振り回し、脚を外して呑み込みやすくしている行動を記録することができました。





お腹がいっぱいになると少しくつろぎ始め、伸びをしました。翼の長さを見て、キアシシギが渡り鳥であることを改めて実感。



ふと白い鳥がそばに舞い降りました。体形はカモメの仲間ですが、脚と嘴が赤く、ウミネコとは違います。冬鳥のはずのユリカモメでした。春に繁殖地には戻らずに日本の滞在したのかもしれません。図鑑では夏は頭が黒い図が掲載されているのですが、この個体はずいぶんと白くなっています。羽の生え変わり(換羽といいます)が進んでいるのかもしれません。




アシシギによく似たシギが現れました。動きが機敏で嘴がやや上に反っていますので、先月観察したソリハシシギで間違いなさそうです。




8月は鳥たちの子育ても終ってさえずらなくなり、鳥が見つけにくいと言われていますが、蓋を開けたらこれまでで一番多い24種類を確認できました。新しい種類も2種類追加し、32種類となりました。やはりフィールドに出てみないと答えはわからないものです。これからもまずは野外に出て鳥たちとの出会いを楽しみたいと思います。




お勧め機種
暑さをしのぐために曇りの日に出かけると雨の心配もありますが、バンガードの双眼鏡や光学機器は防水対策がしっかりされているので安心です。でも、雨に濡れたらきちんと拭いてあげることで長持ちするので、観察を終えたら濡れたらタオルで水分を除去しましょう。干潟での観察は遠いことも多いので望遠鏡を持っていきましょう。傾斜型がお勧めです。陽射しがあるときは陰との差も強くなるので、双眼鏡も望遠鏡も明るいEDレンズを搭載したモデルならば充実した観察ができます。















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